- 寝ても疲れが取れない
- 食べる量を減らしても痩せない
- 身体を動かしても汗をかきにくい
など、なんとなく代謝が若いころに比べて下がっている気がする…。アラフォー世代になって、「20代の時はこうだったのに…」と自分の身体が年を取ったように感じる方って多いですよね。
実はそれ、体内の酵素が関係しています。今日はそんな酵素と代謝のお話しです。
酵素は身体で作られる
最近では酵素ドリンクなども市場に多く出回り、「酵素」という言葉を一度は聞いたことがあるという人が増えてきました。ですがその酵素、なんとなく身体に良いという事は知っている程度で、どのような働きをしているのかをしっかり理解している方って少ないんです。
酵素とは?
酵素とは身体の中にある栄養素の一つで「体内で起こる化学反応を触媒する物質」です。
この様に書くと難しいのですが、簡単に言うと、家を建てるときに材料があっても大工さんがいなければ家を建てる事が出来ないのと同じで、いくら良い栄養素を摂取したとしても、酵素が無ければ他の栄養素はしっかりと体内で働くことが出来ない状態となります。
そしてこの酵素、元々身体で作られる栄養素なのですが、一生で作れる量は決まっていて、その1日に作れる量が年を重ねるごとに減ってしまいます。
酵素の種類

酵素はまず、体内に元々存在し作られている「潜在酵素」と「体外酵素」に分けられます。ほとんどの酵素は熱に弱く、体内では38~40度の時に酵素がもっとも活動できる環境となります。
酵素はそれぞれ働きが異なり、体内に存在する酵素は20000種以上と言われています。
潜在酵素
体内に元々存在し生産されている潜在酵素は、まず消化酵素として食べ物の消化や吸収に優先的に使われます。消化器官で分泌され、腸で体内に吸収されるように栄養素を分解する働きをしています。
そして、消化酵素で使われなかった潜在酵素が、代謝酵素として生命維持活動を行っています。腸に吸収された栄養をエネルギーに換える働きを持っていて、新陳代謝・有害物質の除去・自然治癒力・免疫力など体内で必要な様々な働きを行います。
この様に消化酵素に優先的に潜在酵素が使われることから、食べ過ぎやタバコ、白砂糖の過剰摂取など消化酵素を無駄遣いしてしまう事で、代謝酵素として使える量が減ってしまう事で不調へとつながってしまいます。
体外酵素
消化に対し潜在酵素を使ってしまう働きを助けてくれるのが体外酵素です。体外酵素には、腸内細菌が食物繊維や三大栄養素の残量物などを分解するときに分泌する腸内細菌の酵素(善玉菌)と、生の野菜や果物、魚や肉、発酵食品などに含まれている食物酵素に分けられます。
ただし、酵素は熱に弱いという特徴を持っているため、食物から酵素を摂取したい場合は加熱しない事が重要になります。
代謝を上げる方法
上記で酵素は消化以外の働きを代謝に使うというお話をしていきました。その為、代謝を上げるためにも酵素をしっかりと代謝に使えるようにする必要があります。

酵素の無駄遣いをしない
酵素が消化をする時に、なかなか分解する事が出来ず、酵素を必要以上に使ってしまう食べ物があります。それが、白砂糖の入った食品・たばこ・西洋酒・高タンパク質な食事・過食・寝る前の食事・添加物などになります。
その為、普段から加熱調理食や添加物、加工食品やお菓子などを多く摂取している方は、消化にかなりの量の酵素を使ってしまっています。まずは、このような食事を減らして、体内の酵素を無駄遣いしないことが大切です。
体外酵素を多く摂取する
熱を加えていない野菜や果物などに含まれる食物酵素を多くすることで、体内酵素を使わずに消化をしていく事が出来ます。その為、普段からサラダや果物、発酵食品(ぬか漬け・味噌)などを積極的に摂取できる食事を心がけましょう。
生の野菜は身体を冷やすから…と加熱して野菜を食べている方も多いですが、熱を加えてしまっては酵素をとる事が出来なくなってしまいます。また、酵素はそれぞれ働きを持っているため、朝にバナナ食べてますなどの1種類だけを食べるのではなく、色々な種類の野菜や果物を食べる事も重要ですよ。
代謝低下は年齢のせいだけではない
現代は飽食の時代と言われているため、普段から食べすぎている方が非常に多いです。そして、酵素の無駄遣いをしてしまう食事も増えています。
確かに年齢を重ねていくごとに、体内で作られる酵素は減っていきます。その為、昔と同じような食事をしているだけでも、無意識のうちに代謝に使える潜在酵素が無くなってしまい代謝が下がっている…と感じるようになるんですね。
よく疲れた時にチョコレートを食べるという方がいますが、それは一時的に血糖値を上げる事で疲れが解消したような気分になるだけで、本当は消化酵素を使ってしまっているので疲労回復にはならないんです。
もしあなたが最近代謝が落ちているな…と感じるようであれば、食事の量を減らしたり完食しないだけでも変わる可能性がありますよ。
コメントを残す